オープンバイト(開咬)– 青山表参道矯正歯科クリニック –
オープンバイト(開咬)とは、歯が咬み合わずに上下の前歯が接触していない状態です。虫歯や歯周病だけでなく、奥歯、胃および腸などに負担がかかる可能性もあるため、早めに矯正治療を受けることが大切です。前歯で物を咬めないなどの症状でお悩みの方は、ぜひお気軽に相談ください。
オープンバイト(開咬)は歯が咬み合わずに上下の前歯に隙間ができている不正咬合のことです。
矯正治療を行わずにそのままにしてしまうと虫歯、歯周病および奥歯への負担などさまざまな問題が生じてしまう可能性があります。
オープンバイト(開咬)とは
オープンバイト(開咬)とは、奥歯は咬んでいたとしても、前歯が咬み合っておらず、上と下の前歯が接触していない状態のことです。
通常、人様の歯を正面から拝見したときに、上下の前歯に隙間は生じません。
ですが、上下の前歯に隙間が生じてしまうと、オープンバイトと診断されます。
症状がひどいケースでは小指が入るくらい隙間があいていることがあります。
本来、人間(哺乳類)が食物を食べる過程において、前歯は食物を咬みちぎる働きをします。そして、食物は奥歯ですり潰されて咀嚼されます。その後、飲み込み(嚥下)、胃での消化、そして象徴での消化と吸収によって構成されます。
最初に、唾液に含まれるアミラーゼという酵素によって口腔内で炭水化物が分解されます。その後、食物は食道を通って胃に入り、胃は胃液という消化液を分泌して食物を消化します。
人間(哺乳類)が食物を摂取する過程で一番最初に行われる非常に重要な”前歯で食物を咬みちぎる”という過程に支障が生じてしまうと、多くのデメリットが生じることはいうまでもありません。
食事の際に、前歯で食物を咬み切れずに舌を使っているなどの自覚症状がある患者様は、オープンバイトの可能性が高いと考えられます。
原因
オープンバイトの原因は子どもの頃の指しゃぶり、舌を前に押し出す癖(舌突出癖)、口呼吸、開口(開咬とは異なり、常に口がぽかんと開いた状態のこと)などです。
また、オープンバイト(開咬)はご親族の遺伝による骨格的な問題によっても生じる可能性があります。
骨格的な問題ではハイアングル(面長)および下顎骨が過成長の患者様はオープンバイトになりやすい傾向があります。
両親のどちらかがオープンバイトの場合は子どもに遺伝する可能性があるといえるでしょう。
放置するリスク
オープンバイト(開咬)を放置すると以下のようなリスクがあります。
- 口腔内の乾燥によって虫歯や歯周病などのリスクが高まる
- 奥歯に負担がかかって将来歯を失うリスクが高まる
- 滑舌が悪く発音しにくい
- 咀嚼がうまくできず胃腸に負担がかかる
オープンバイトは日常生活で常に口が開いているため、口呼吸になりやすいです。その後、口の中が乾燥(ドライマウス)しやすくなり、菌の繁殖を促進させてしまいます。その結果、虫歯や歯周病、口臭を引き起こす原因になります。
また、前歯が咬み合わないことで奥歯に過剰な負担がかかり、歯へのダメージを蓄積してしまうことで、将来歯を失うリスクを高めてしまうこともあります。
他にも、口呼吸などが原因で歯周病が悪化することで、歯と歯の間に隙間(空隙歯列弓)ができることで空気が漏れやすく、滑舌が悪く発音しにくくなったり、咀嚼がうまくできずに食べ物を飲み込んでしまうことで、胃腸に負担がかかったりすることもあります。
治療方法
オープンバイト(開咬)の矯正治療は精密な診断結果によりますが、矯正治療で前歯を出したり(挺出)、奥歯を低くして(圧下)治療を行います。
また、外科矯正治療によって上・下顎骨を骨切りして前歯が噛み合うように矯正治療したりする方法もあります。
オープンバイトは歯並びだけが原因ではなく、口腔習癖および歯列と軟組織のバランス(バクシネーターメカニクス)なども十分に起因しているため、そこに対する十分な口腔筋機能療法(MFT)も必須です。
必要に応じて、アンカースクリューなどを併用した治療を行うこともあります。
前歯で食物を咬めない(開咬)、常に口が開いている(開口)などの悩みをお持ちの患者様は、ぜひ一度無料カウンセリングでお気軽に相談ください。
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