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歯並びが元に戻る?矯正治療後の後戻りについて解説

歯並び 後戻り

「せっかく矯正治療を受けたのに、歯並びが元に戻ってしまった」という話を聞いたことがある患者様もいることでしょう。

時間とお金をかけて矯正治療で歯並びを整えても、後戻りしてしまっては意味がなくなってしまいます。

矯正治療後の後戻りはどのような方法で歯並びを整えても起こる可能性がありますが、なぜ起こるのか原因を知れば、予防することも可能です。

この記事では、歯並びが元に戻る後戻りの原因や予防法、後戻りしたときの対処法を詳しく紹介します。

矯正治療中の患者様はもちろん、矯正治療を検討している患者様、保定期間中の患者様もぜひ最後まで読んでみてください。

目次

後戻りとは矯正治療後に歯並びが元に戻ること

スタディーモデルを持つ女性

矯正治療における『後戻り』とは、矯正治療できれいに整えた歯並びが元の状態に戻ってしまうことです。

そもそも矯正治療では歯を意図的に動かして歯並びを改善していきます。

歯を根っこから動かしているにも関わらずなぜ後戻りが起こるのかというと、歯は生えた場所に一生固定されているわけではなく、常に少しずつ動いているからです。

特に矯正治療後は歯根周辺の骨がまだ不安定な状態にあり、通常よりも動きやすいため、後戻りしてしまう可能性が高くなります。

歯の後戻りはワイヤー矯正やマウスピース型矯正装置(インビザライン)など、矯正治療の方法に関わらず起こる可能性があります。

矯正治療を受けた患者様すべてに起こりやすいトラブルだといえるでしょう。

後戻りする原因とは

歯並び 後戻り

矯正治療後に歯の後戻りが起こる原因として、主に以下の5つが挙げられます。

  • 保定装置を適切に使用していない
  • 悪習癖が治っていない
  • 虫歯や歯周病になった
  • 部分矯正で治療を行った
  • 親知らずが生えてきた

ここでは、それぞれの原因について詳しく解説します。

保定装置を適切に使用していない

歯の後戻りが起こる原因としてもっとも多いのが、『保定装置の使用が適切でない』ことです。

矯正治療が終了すると矯正装置を外しますが、その時点から何もしなくてよいわけではありません。

矯正装置を外した歯は、まだ不安定な状態です。そのままにしているともとの位置に戻ってしまうため、歯並びが安定するまでの期間、保定装置(リテーナー)を装着する『保定期間』を取ります。

保定装置には取り外し可能なものと不可能なものがあり、特に取り外し可能なものは装着時間を守って正しく使用しないと後戻りする可能性が高まってしまいます。

悪習癖が治っていない

歯ぎしり、口呼吸、爪を噛む癖および舌で前歯を押し出す癖などの悪習癖がある場合は、せっかく治した歯並びが後戻りしやすくなります。

また、頬杖、横向き寝、うつ伏せ寝などの態癖(たいへき)も、歯や骨格に継続的な圧力がかかって後戻りしやすくなるため注意が必要です。

悪習癖は自分では気づきにくいため、家族に頼んで指摘してもらうのもよいでしょう。

虫歯や歯周病になった

保定期間に虫歯や歯周病になってしまうと、歯が後戻りしやすくなります。

特に歯周病は歯を支える歯槽骨が弱くなり、歯肉に炎症が起こる可能性もあります。歯が揺れやすく動きやすい状態になるため、歯周病でない患者様と比べて後戻りが起こりやすくなるでしょう。

また、保定期間中であっても、虫歯や歯周病が見つかった場合はそちらの治療を優先的に行うことが多いです。保定装置を予定通りに装着できず、後戻りしてしまう可能性もあります。

部分矯正で治療を行った

部分矯正とは、歯列全体ではなく気になる範囲だけに行う矯正治療のことです。

一般的に前歯が少しガタガタしている場合、前歯だけが出ている場合、前歯の真ん中がずれている場合および前歯に隙間がある場合などに適用されます。

部分矯正は治療期間が短く費用も全体矯正より安く済むため、矯正治療の中でも簡単だと思われがちですが、歯列全体のバランスが崩れやすく、実は難易度が高いといわれています。

矯正治療を早く終わらせたい、費用をできるだけやすく抑えたいという思いから、無理に部分矯正で歯並びを治してしまうと、後戻りが発生しやすくなってしまうでしょう。

親知らずが生えてきた

矯正治療後に親知らずが生えてきた場合、歯の後戻りが起こりやすくなります。なぜなら、生えてきた親知らずが他の歯を圧迫してしまう可能性があるからです。

そのため、矯正治療を行う際は事前にまだ生え切っていない親知らずを抜歯することが推奨されています。

特に上にまっすぐ生えず歯の前方に向かって傾いて生えている場合は、せっかく矯正治療で移動した歯を押し戻してしまう可能性があるため注意が必要です。

歯並びを後戻りさせないための予防法

歯並び 後戻り

歯の後戻りはワイヤー矯正やマウスピース型矯正装置(インビザライン)など、どのような矯正治療を受けた場合でも起こる可能性がありますが、患者様の対応次第では予防も可能です。

ここでは、歯並びを後戻りさせないための予防法を紹介します。

保定装置をきちんと装着する

矯正治療後の歯の後戻りを予防するためには、保定装置を装着して歯並びを正しい位置で安定させることが大切です。

矯正治療後に保定装置を適切に使用しなかった場合の後戻りの確率は、ほぼ100%といわれているため、保定装置を医師の指示通りにきちんと装着して、後戻りを防ぎましょう。

なお、保定装置にはプラスチックとワイヤーで歯列を挟むもの、透明で目立たないマウスピース型のもの、ワイヤーを歯の裏側に装着する取り外しできないものなどさまざまなタイプがあります。

矯正治療終了後1年程度は1日20時間以上の装着が必要だといわれているため、どのタイプを使用するか、担当の歯科医師とよく相談して自分のライフスタイルに合ったものを選びましょう。

虫歯や歯周病を予防する

虫歯や歯周病は歯並びや咬み合わせの状態を変化させて、保定装置の装着を難しくする可能性があります。

そのため、矯正治療後は虫歯や歯周病にならないよう、十分なケアを行う必要があります。

食後や寝る前に歯磨きをするだけでなく、定期的に歯科クリニックで口腔内のクリーニングを受け、必要に応じて治療を受けるとよいでしょう。

悪習癖を改善する

歯ぎしり、口呼吸、爪を噛む癖および舌で前歯を押し出す癖などの悪習癖や頬杖、横向き寝、うつ伏せ寝などの態癖は歯を後戻りさせる原因になる可能性があります。

無意識に行っている癖は治すのが難しいですが、トレーニングで改善できる場合もあるため、担当の歯科医師に相談してみるのもよいでしょう。

経験豊富な歯科医師のもとで矯正治療を受ける

矯正治療後の歯の後戻りは、治療前の検査の段階で患者様の歯並びや咬み合わせを十分に把握し、適切な治療計画を立てることによってリスクを減らすことが可能です。

言い換えると、経験が豊富な歯科医師のもとで矯正治療を受ければ後戻りしにくいといえます。

もちろん、どんなに経験豊富な歯科医師に矯正治療をお願いしたとしても、保定期間に患者様自身が協力的でなければ後戻りする可能性はありますが、矯正治療を受ける際は歯科医師の実績をよく確認し、安心して任せられるかどうか考えるようにしましょう。

歯並びが後戻りしたときの対処法

歯並び 後戻り

矯正治療後は歯が後戻りしないことが理想ですが、どうしても起こってしまう場合もあります。

ここでは、歯並びが後戻りしたときの対処法を2つ紹介しますので、万が一のために知っておきましょう。

気づいたらすぐに歯科クリニックへ相談する

矯正治療後に歯の後戻りが起こっていることに気づいたら、すぐに歯科クリニックへ相談することをおすすめします。

気づいた時点ですぐに相談すれば、保定装置で再度保定したりマウスピース型矯正装置(インビザライン)で緩やかに治したりなど、比較的簡単な処置で終えられることも多く、患者様の負担も少なくて済む可能性があります。

保定装置を装着したときに痛みや違和感がある、食べかすが歯に詰まる、前歯が前に突出してきたと感じる場合は、定期検診を待たずにできるだけ早く歯科クリニックへ相談しましょう。

再び矯正治療を受ける

矯正治療後に後戻りしてしまった歯は、自力で治すことはできません。

上述の通り、早期であれば比較的簡単な処置で済みますが、歯並びの状態によっては再び矯正治療を受ける必要があります。

再治療にかかる費用は、後戻りの度合いによって異なります。歯科クリニックによっては、保証プランがあり、少し安く矯正治療が受けられる場合もあるでしょう。

保証プランがない場合でも治療期間は最初よりも短く済むことが多く、費用も抑えられる可能性があるため、できるだけ早めに歯科クリニックへ相談しましょう。

まとめ

矯正治療後の歯の後戻りは、治療方法に関わらずよく起こるトラブルです。

保定装置を適切に使用していない場合、悪習癖が治っていない場合、虫歯や歯周病になった場合、部分矯正で治療を行った場合、親知らずが生えてきた場合に起こりやすくなります。

歯や歯肉への負担、患者様のライフスタイルや費用面への影響も考えると、1度の矯正治療できちんと治すのが理想的であるため、今回紹介した予防法で後戻りしないよう心がけましょう。

青山表参道矯正歯科クリニック』では、大学病院や都内矯正専門医で研鑽を積んできた2人の矯正歯科医が確かな診断と技術をご提供いたしております。

精密な診断を可能にする設備と機器を用いて治療計画を立て、後戻りしにくい患者様一人ひとりの症状に寄り添ったオーダーメイドの矯正治療を行います。

カウンセリングは無料となっておりますので、矯正治療を検討されている患者様や後戻りでお困りの患者様は、ぜひお気軽に『青山表参道矯正歯科クリニック』までご相談ください。
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