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部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)で出っ歯は治る?適応する・しない歯並びの特徴

部分矯正 出っ歯

出っ歯が気になり、部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)を検討する患者様は少なくありません。

ただ、出っ歯は上の前歯の傾きだけで起こる場合もあれば、上顎の骨格や奥歯の咬み合わせのズレが関わることもあります。

見た目だけで判断すると、思ったほど口元が下がらない、咬みにくさが残るなどのミスマッチにつながる可能性も否定できません。

そこでこの記事では、部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)で治る特徴・治りにくい特徴、適応可否を矯正歯科クリニックへ相談する重要性も紹介します。

目次

部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)で治る出っ歯の特徴

部分矯正 出っ歯

出っ歯は原因や程度によって、部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)が向いている場合もあります。

自己判断が難しいケースも多いため、見た目のサインを確認しましょう。

ここでは、部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)で治る出っ歯の具体的な特徴を紹介します。

上の前歯だけがわずかに前へ傾いている

上の前歯が少し前へ傾いているだけで、歯列全体の並びや奥歯の咬み合わせに大きな問題が見られない場合、部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)の対象となることがあります。

なぜなら、出っ歯に見える原因が前歯の角度に限られていれば、動かす歯を前歯周辺に絞って改善を目指しやすいからです。

傾きの程度は、レントゲンによる分析(セファロ分析)で確認し、必要な移動量や治療範囲を判断します。

ただし、骨格のズレが疑われるときは別途検討が必要です。

前歯の隙間が原因で前に出て見える

前歯にすき間(すきっ歯・正中離開)があると、歯列の連続性が途切れて前歯が目立ち、出っ歯のように感じる患者様もいます。

すき間が前歯周辺に限られ、奥歯の咬み合わせや骨格の問題が大きくない場合、部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)で前歯を寄せて整えるのも選択肢のひとつです。

原因として舌で押す癖や上唇小帯の影響なども挙げられるため、再発予防も含めて治療計画を立てましょう。

ただし、状態によっては全体の矯正治療が必要になることもあります。

奥歯の咬み合わせはほぼ正常だが前歯だけ目立つ

奥歯の咬み合わせが安定していて、歯列全体のズレが大きくない一方、上の前歯だけが前に出て見えるケースでは、部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)の検討対象になることがあります。

部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)は動かす歯を限定し、現在の咬み合わせを大きく変えない範囲で整える考え方が基本です。

鏡で前歯の印象が強くても、咬み合わせの評価が欠かせません。矯正歯科専門クリニックでは、前歯の動かし方が咬み合わせに影響しないかを含めて計画します。

前歯のねじれによって出っ歯に見えている

前歯が回転したようにねじれている状態は、捻転歯(ねんてんし)と呼ばれ、歯の角が強調されて前に出て見えることがあります。

ねじれが前歯付近に限られ、動かすためのスペースを確保できる範囲なら、部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)で整えるのも選択肢のひとつです。

回転を戻す動きはコントロールが必要で、無理に進めると前歯が前方へ出るリスクもあります。

そのため、治療計画では必要に応じてレントゲンなどで状態を確認し、適応だけでなく注意点まで含めて検討します。

口を閉じたときの唇の突出感が軽度

口を閉じたときの唇の突出感が少し気になる程度で、無理に力を入れなくても閉じられる場合、出っ歯の原因が前歯の傾き(歯性)に寄っていることがあります。

こうしたケースでは、部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)で前歯の角度や位置を整え、口元の印象を調整する方法も検討されます。

一方で、突出感が強い、口唇閉鎖が難しい、顎先にしわが寄るなどの所見がある場合は、骨格的な要素も含めた評価が必要です。

上下の顎の位置関係に大きなズレがない

上下の顎の位置関係に大きなズレが見られない場合、出っ歯の印象は顎の問題より前歯の並びや傾きによって強まっていることがあります。

このタイプでは、部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)で動かす範囲を前歯周辺に絞り、見え方の改善を目指す治療計画が立てられることもあります。

顎のズレの有無はセファロ分析などで確認するのが一般的ですが、骨格性が疑われる所見があれば治療方針が変わる可能性もあるため、矯正歯科専門クリニックでの評価が重要です。

部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)で治らない出っ歯の特徴

部分矯正 出っ歯

出っ歯でも骨格や咬み合わせが関わると、部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)だけでは整いにくい場合があります。

無理に前歯だけ動かすと仕上がりに差が出ることもあるため、事前に注意点を押さえておきましょう。

ここでは、部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)で治らない出っ歯の特徴を紹介します。

顎ごと前に出ている感じが強い

横顔で口元全体が前に出て見え、上唇から鼻の下にかけて張り出しが強い場合は、歯だけでなく上顎そのものの位置が関わっている(骨格性)の可能性があります。

前歯の突出量(オーバージェット)が大きいほど、前歯だけを動かしても見た目の改善が限られることがあります。

部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)の適応外となることもあり、慎重な判断が必要でしょう。

矯正歯科専門クリニックでは、セファロ分析で顎骨と歯の位置関係を確認し、治療範囲を検討します。

奥歯の咬み合わせがズレている

奥歯の咬み合わせにズレがある状態(左右の当たり方が違う、咬む位置が定まらないなど)では、前歯だけを動かす部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)で解決しにくいことがあります。

なぜなら、咬み合わせは歯を支える土台となるため、前歯の見た目を整えても、咬みにくさや顎の負担が残る可能性があるからです。

見た目が整うことと機能が整うことは一致しない場合があることを理解しておきましょう。

矯正歯科専門クリニックでは咬合(上下の当たり方)を検査し、必要に応じて全体の治療計画を検討します。

前歯を下げるスペースが足りない

出っ歯を引っ込めるには、前歯を後ろへ動かすための空き(スペース)が必要です。

ところが、歯列がすでに詰まっている状態だと、前歯を下げたくても動かせる余地が限られてしまいます。

部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)で作れるスペースには範囲があり、必要量が大きい場合は抜歯が検討されるケースもあります。

なお、歯と歯の間をわずかに削って隙間を作るIPR(ディスキング)という方法もあるものの、適応や削る量には制限があるため、歯科クリニックでの評価が重要になるでしょう。

前歯を大きく動かさないと引っ込まない

出っ歯の改善幅が大きく、前歯をしっかり後方へ移動させる必要がある場合、部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)だけでは目標とする仕上がりに届かないことがあります。

部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)は、前歯の軽度な乱れに限って適応される治療法とされていて、歯の移動距離が大きすぎる症例では適応外になりやすいのが特徴です。

加えて、抜歯や奥歯の移動が必要になる状態では治療範囲が広がるため、全体矯正の検討が必要になるケースもあります。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)の部分矯正でも、理想の仕上がりにならない可能性がある点が挙げられているため、担当の歯科医師と到達できるゴールをすり合わせることが大切でしょう。

口が閉じにくい・前歯が当たりやすい

口を自然に閉じにくい状態は、上顎前突に伴い、唇を閉じる動きに負担がかかっている可能性があります。

このような場合、前歯だけを動かす部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)では原因が残りやすく、仕上がりに限界が生じることがあるでしょう。

さらに、前歯が強く当たる、あるいは前歯が当たらず咬み切りにくい(開咬)など、機能面の問題が見られるときは、治療範囲を広く検討する必要があります。

部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)の適応可否を矯正歯科専門クリニックへ相談する重要性

部分矯正 出っ歯

部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)は、一見すると「前歯だけを動かせばよさそう」と感じるかもしれません。

しかし実際には、咬み合わせや顎の位置、歯を動かすスペースの有無によって、適応が大きく異なります。

自己判断で矯正装置を選ぶと、目標とする口元の変化に届かない、咬み合わせのバランスが崩れるなどのズレが起こる可能性があります。

そのため、矯正歯科専門クリニックでしっかりと精密検査を受け、治療範囲とゴールを確認することが大切です。

治療の選択肢には、透明なマウスピースを用いるマウスピース型矯正装置(インビザライン)、歯の表側に装置を付ける表側矯正、歯の裏側に装置を付ける裏側矯正があり、見た目・発音・清掃性・通院頻度などの条件を踏まえて提案されます。

一方、顎ごとのズレが強い骨格性の出っ歯や顎変形症が疑われる場合、矯正治療に顎の手術(外科的矯正治療)を組み合わせるかどうかの検討が必要になることがあります。

こうした治療は、施設基準を満たす医療機関で行われるほか、大学病院や総合病院の口腔外科と連携して進めるのが一般的です。

外科的矯正治療まで視野に入る可能性がある患者様は、必要時に紹介・共同治療ができる医療機関と提携している矯正歯科専門クリニックへ相談すると安心につながるでしょう。

まとめ

出っ歯は見た目が似ていても、原因が前歯の傾き・ねじれ・すき間に限られる場合と、骨格や咬み合わせ、スペース不足が関わる場合で治療範囲が変わります。

部分矯正(MTM:Minor Tooth Movement)は前歯周辺の軽度な問題に向く一方、顎のズレや大きな移動が必要なら全体矯正や外科的矯正が検討されるため、まずは矯正歯科専門クリニックで精密検査を受けるのがおすすめです。

『青山表参道矯正歯科クリニック』は、矯正歯科医2人が患者様一人ひとりに適した矯正治療を提供する矯正歯科専門クリニックです。

そのうえで、マウスピース型矯正装置(インビザライン)・表側矯正・裏側矯正といった方法の中から、見た目や通院頻度、清掃性などの希望条件も踏まえて選択肢を比較しましょう。

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