表参道駅から徒歩45秒、表参道の矯正歯科専門医院・青山表参道矯正歯科クリニック

韓国で矯正すれば安く済む?──矯正専門医の正直な見解

「韓国で矯正治療をすれば、安くてキレイに整うって聞いたけど、本当のところどうなの?」
そんなふうに思って、実際に検討されている方も多いのではないでしょうか。

実際、韓国は美容医療の先進国であり、多くの日本人が美容施術を受ける為に渡韓することが多いです。
歯科矯正もその一部として高い関心が寄せられています。
治療ついでに旅行もできる、SNS映えするおしゃれなクリニックも多い、そんなワクワク感もあるのは確かです。

費用が安く、なおかつ韓国旅行気分で通えるのであれば、魅力的に感じるのは当然です。
しかし、矯正専門医として日々診療にあたっている立場から言うと、「費用」や「雰囲気」だけで矯正治療を選ぶことには慎重になっていただきたい、というのが正直なところです。

目次

メリット:費用が安い

韓国での矯正治療の最大の魅力は、やはり費用の安さです。
日本でワイヤー矯正を受けると80〜120万円ほどかかることが一般的ですが、韓国ではそれよりも抑えられることもあります。

ただ、費用だけで選ぶのであれば、実は東南アジアの方がさらに安価なケースもあります。
私の元英会話講師だったタイの方は、メタルブラケット矯正を約30万円で完了されていました。
タイやフィリピン、マレーシアなどでは矯正がファッション的な意味合いでも普及しており、施術数が多いかつ人件費も安いため価格も下がっているのだと思います。

デメリット1:突然のトラブルに対応できない

矯正治療は長期間にわたるものです。ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、「痛みが出た」「外れた」「違和感がある」といった場面で、すぐに診てもらえる環境があることが何より大切です。

海外で治療を受けるということは、基本的にそのサポートが難しいということ。
それは、ある意味で日本国内でも問題になっている「医師が診ない格安マウスピース矯正」と本質的には同じ構造ではないかと、私は考えています。
当クリニックでは通院される患者様とLINEでいつでも相談できる環境を整えております。

デメリット2:日本人特有の症例への配慮が難しい

日本人は、骨格的に「口元の突出感」や「ガミースマイル」など独特の審美的課題を抱えている方が多くいます。

こうした症例は、ただ歯を並べれば良いというものではなく、噛み合わせや顔貌のバランスを見た総合的な治療計画が必要になります。
しかし、文化や審美観が異なる海外では、その“細かいニュアンス”が伝わらないリスクもあります。
日本人同士であっても、そこの細かいニュアンス伝わらず、患者様が矯正治療で失敗したといったSNSの投稿も見ることがしばしばあります。
私自身も言語を超えて、通訳を通して細かいニュアンスを伝え、矯正治療を完了させる自信はありません。

また、治療中に神経が死んでしまった、歯ぐきが下がってしまった、思ったように治らなかったといったトラブルが起こることもあります。矯正治療は医療ですから、リスクは常に伴います。
そのときのアフターフォロー体制や、国境をまたいだ金銭的な交渉におけるハードルも、患者側に大きな負担となる可能性があります。
国境をまたぐと、実際かなり難しい問題が多いです。アフターフォローしてくれるクリニックの紹介なども無かったり、金銭的なアフターフォロー等もクリニック側に過失があったとしてもなかなか難しいかもしれません。

「美容大国=矯正先進国」ではない

「韓国は美容大国だから安心」と思われる方も多いですが、矯正治療は“医療”であり、美容とは似ていますが別物である部
分もあります。

私が過去に見た患者様で、韓国で部分矯正治療をされた方がいます。
その方は、上の前歯だけは並んでいるように見えましたが、無理な拡大や歯と歯の間の削りが行われており、噛めないとの主訴で来院し、再矯正が必要となりました。
部分矯正であれば、費用も安く短期間で治療することは可能ですが、最低限の噛み合わせへの配慮が必要かと考えております。
当クリニックでも費用を抑えた部分矯正の提案をさせていただいておりますので、ぜひ参考にされてください。

また実際、日本国内でも、世界基準に準じた矯正治療を提供しているクリニックはたくさんあります。
特に、矯正専門医が在籍し、1人ひとりの症例に応じた治療を丁寧に行う医院であれば、国内でも十分なクオリティが期待できます。

ビジネス優先の診療スタイルもある

「ある意味、不可能を可能と言ってくれる先生を求めている」
そんな方にとっては、韓国のクリニックが魅力的に見えるかもしれません。

なぜなら、医学的には難しい症例であっても、ビジネス的な観点から“できる”と言ってしまうことがあるからです。
最近では、日本人インフルエンサーを起用したPRや、渡航費用の割引、紹介制度などを取り入れている韓国の矯正クリニックも増えています。

これはつまり、医療というよりマーケティング的な要素が強い診療方針をとっているクリニックもあるということ。
こうしたクリニックを選んだ結果、思わぬトラブルや後悔に繋がってしまうケースも、実際に耳にします。

まとめ

韓国での矯正治療には、確かに「費用」や「旅行気分で通える楽しさ」といった魅力があります。
ですが、矯正は医療です。美容ではなく、歯科医療です。

だからこそ、万が一のリスクへの対応や、治療の完成度、そして何より“医師との信頼関係”が何より大切になります。

青山表参道矯正歯科クリニック』では、矯正歯科専門医であり、日本矯正歯科学会認定医が確かな診断と技術をご提供いたしております。

精密な診断を可能にする設備と機器を用いて治療計画を立て、後戻りしにくい患者様一人ひとりの症状に寄り添ったオーダーメイドの矯正治療を行います。

カウンセリングは無料となっておりますので、矯正治療を検討されている患者様や後戻りでお困りの患者様は、ぜひお気軽に『青山表参道矯正歯科クリニック』までご相談ください。

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