歯並びを治さない人の印象は?放置する5つのリスクや整える方法を紹介
初対面の人と顔を合わせたとき歯並びが悪いとあまりよい印象をもたれないことがあります。
特に欧米の人は、歯並びを治さない人にネガティブなイメージをもつ傾向にあるため、グローバルな仕事をしている方は特に注意しなければいけません。
また、最近ではSNS(TikTok・Instagram・YouTubeなど)で顔を出しながら仕事をする人も増えています。そのようなアプリだと見ている人の視覚情報がほぼ顔になるため、より歯の印象は重要になってくるでしょう。
そうでない場合も、歯並びが悪いことによってさまざまなリスクがあるため、早めに矯正治療を受けておく必要があります。
この記事では、歯並びを治さない人の印象と放置する5つのリスクを紹介します。
歯並びを整えるメリットや歯列矯正の方法についても紹介するので、歯並びの悪さが気になっている方、治すべきか悩んでいる方はぜひご覧ください。
歯並びを治さない人の印象は?
日本では、悪い歯並びに対して愛嬌があってかわいらしいという印象をもつ方もいますが、歯並びに対する意識が高まっている現代では、第一印象が悪くなってしまうことがあります。
日本臨床矯正歯科医会が男女1,000人に行った『歯並びと矯正治療に関する意識調査』によると、『歯並びは第一印象を左右する』と答えた人は全体の72.6%にものぼります。
では、具体的にはどのような印象を与えるのでしょうか。ここでは、歯並びを治さない人の印象を3つ紹介します。
清潔感がない
歯並びが悪いと人に『清潔感がない』印象を与えてしまうことがあります。
歯並びがよく歯が均等に配置されている場合は、ケアが行き届いていて健康に配慮している印象を与えます。
しかし、歯並びが不規則でガタガタしていたり隙間があったりすると、実際には清潔を心がけていても清潔感がなく、健康的でないという印象を与えてしまう可能性があるでしょう。
また、歯並びが悪いことで磨き残しができてしまい、その結果、口臭が発生してしまうと近くで人と会話するときに周りに不快感が生じる可能性もあります。
歯が出っ歯(歯性上下顎前突)の場合だと、口紅が歯についてしまうなどのトラブルもあり、清潔感に欠ける印象を与えてしまうでしょう。
自己管理ができない
冒頭でも紹介した通り、欧米では歯並びの悪さに対してネガティブな印象をもたれてしまう可能性があります。
日本では歯並びが悪いことで『自己管理ができない』とまでいわれてしまうケースは少ないですが、欧米では大人になっても歯並びが悪いまま放置していると、『自己管理ができない=仕事ができない』と当たり前のように判断されてしまうことも少なくありません。
反対に、歯並びが整っていると『自己管理ができている=仕事ができる』という好印象を与えるほど、歯並びが重要視されています。
昨今の日本においても歯並びでその人の印象を判断する人が増えているため、歯並びに投資をして悪いことはないでしょう。
金銭的に余裕がない
歯並びが悪いまま放置していると歯並びを整える『金銭的な余裕がない』印象を与えてしまうことがあります。
口元を美しく保つにはお金がかかるため、『悪い歯並びを治すことができない=歯並びを治すお金がない』と判断されてしまうこともあるでしょう。
日本人は直接的に金銭的に余裕がない人を蔑むようなことはしない文化だと認識していますが、特に婚活などで相手のステータスを評価する際にはひとつの重要な項目になるはずです。
金銭的に余裕がある場合は、早めに治療を受けておくと第一印象をアップできる可能性があります。
悪い歯並びを放置する5つのリスクとは?
日本人を含むアジア人(モンゴロイド)は欧米人(コーカソイド)と比べて、顎が小さい人が多く、歯並びが悪くなりやすいのが特徴です。
特に現代の日本人は、昔と比べて硬いものを食べる機会が少ないため、顎が小さい人が多く、それによって歯並びが悪い人も増えているという見解もあります。
では、歯並びが悪いまま治さずに放置すると、どのようなリスクが高まるのでしょうか。
虫歯や歯周病になりやすくなる
歯並びが悪いまま放置してしまうと、虫歯や歯周病になりやすくなります。
なぜなら、歯並びが悪いと歯と歯が重なり合っている部分(叢生)や、捻れて生えている部分に食べかすや汚れが溜まりやすく、頑張って歯磨きをしようとしても物理的に届かない位置に汚れがたまってしまうからです。
磨き残した食べ物や汚れは、歯垢(プラーク)へと変化するのですが、その歯垢の中には虫歯や歯周病の原因となる細菌がたくさん潜んでいます。
歯並びが整っている場合は、歯と歯がぶつかり合うことで自然と歯垢が落ちる可能性があります。
しかし歯並びが悪いと歯と歯がきちんと咬み合わず、歯垢が自然と剥がれ落ちることもないため、虫歯や歯周病になる可能性が高まります。
口臭が強くなりやすくなる
歯並びが悪く磨き残しが多くなると、口の中に残った食べかす、汚れおよび歯垢によって口臭が強くなる可能性があります。
また、歯並びが悪いことによって口呼吸になっている場合も口臭に注意が必要です。
本来、口腔内は唾液によってうるおいが保たれていますが、口呼吸によって口腔内が乾燥しやすい状態(ドライマウス)になると、唾液の分泌量が減少して雑菌の働きが活発になるため、口臭が強くなりやすくなります。
口ゴボ(歯性上下顎前突)と呼ばれる歯が前に飛び出している歯並びの方は口が閉じられないので、口臭が強くなってしまうことが多いです。
また、開咬の方も口が閉じられず、口呼吸になりやすいため、口臭が強くなってしまうことも考えられます。
発音が不明瞭になりやすい
歯並びが悪いと歯の隙間から息が漏れたり、歯が邪魔になって舌や唇をうまく動かせなかったりします。その結果、滑舌が悪くなり発音が不明瞭になる可能性があります。
特に上下の歯が咬み合った状態から空気を押し出して発音する『サ行』が正しく発音できないケースが多いです。
また、舌先を上の前歯の裏側に当てて発音する『タ行』や『ナ行』、『ラ行』などの言葉が不明瞭になることもあります。
歯並びに隙間がある空隙歯列の方は、発音が不明瞭になりやすいです。
胃腸に負担がかかりやすい
歯並びが悪いと咬み合わせも悪くなるため、食事の際に食べ物をしっかりと咀嚼できません。
もともと歯並びが悪い方は自覚症状がないことが多いです。しかし、他の人よりも食べるのが遅いということもあるかもしれません。
咀嚼が十分でない状態の食べ物が胃腸に送られると、胃腸に負担がかかってしまうだけでなく、満腹中枢が刺激されないため、お腹がいっぱいにならず食べすぎてしまう可能性があります。
また、歯並びの悪さは胃腸だけでなく、全身の健康に悪影響を与えることもあります。
咬み合わせのズレが顎関節症や顔の歪みを生じさせたり、体全体のバランスを崩し、慢性的な頭痛や肩こり、めまいなどの症状が出たりすることもあるでしょう。
口元がコンプレックスになりやすい
歯並びの悪さはその人の顔の第一印象に関わります。見た目にも大きく影響するため、歯並びが悪いと口元がコンプレックスとなってしまい自信を失うことにつながりかねません。
笑うときに口元を隠したり、笑顔になるのを躊躇したりなどするうちに、歯並びがストレスになり、精神的な負担から自律神経が乱れてしまう可能性もあります。笑い方を工夫してしまうことで綺麗に笑えなくなっているかもしれません。
また、口元がコンプレックスの方の中で一番もったいないのが、骨に異常がなく、歯のみに異常があるケースです。
矯正治療を行うことで、一人ひとりの骨格に合わせて正しい位置に歯を配列してあげることで、非常に綺麗なお顔立ちになることが多いです。
歯並びを整えるとどうなる?
歯並びの悪さは虫歯、歯周病、口臭、身体の不調の原因、不明瞭な発音および見た目のコンプレックスによって人とのコミュニケーションがうまく取れず、精神的なストレスを感じることもあります。
口元の見た目に対する意識は人それぞれであるため、歯並びが少し悪いくらいでは歯医者に行こうと思う方はそれほど多くないかもしれません。
しかし、歯並びを整えることには口元の見た目が整って人に与える印象がよくなるだけでなく、以下のようなメリットがあります。
- 口腔内の環境を良好に保てる
- はっきりと発音できるようになる
- 咬み合わせがよくなる
- 胃腸の調子がよくなる可能性がある
- 頭痛や肩こりがよくなる可能性がある
- 自分に自信がもてる
- 口元がスッキリする
- 口が閉じやすくなる
- 口が乾燥しにくくなる
- 口臭が抑えられる
- E-lineが整う可能性がある
- 顎関節の痛み、音が治る可能性がある
歯並びが整うと毎日の歯磨きで磨き残す量が減るため、虫歯や歯周病、口臭などの口腔内のトラブルを予防しやすくなります。
また、咬み合わせもよくなることから、頭痛や肩こりが改善されたり、食べ物をしっかり咀嚼できるようになることで胃腸の調子がよくなったりする可能性もあります。
さらに、不明瞭だった発音もはっきりとするため、人と自信をもって会話できるようになります。口元を隠すことなく笑えるようになり、生活の質(QOL)まで向上させることができるでしょう。
適切な矯正治療が可能な矯正専門の歯科医に治療してもらうことで患者様一人ひとりに合ったオーダーメイドの矯正治療を提供いたします。
それによって口元が最適化され、口が閉じやすくなり口呼吸が減り、口臭が抑えられる可能性があります。
上下顎の不調和にもよりますが、非常に綺麗なE-lineを手に入れられる可能性もあるでしょう。
歯並びを整える歯列矯正の方法とは?
歯並びを整えるには『歯列矯正』を受けるのが何よりもおすすめです。
ひと口に歯列矯正といってもいくつかの種類があり、中には見た目に目立ちにくい矯正方法もあります。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、口の中の状態やライフスタイルなどに合わせて適切な方法を選ぶようにしましょう。
ここでは、歯並びを整える代表的な歯列矯正の方法を3つ紹介します。
マウスピース型矯正装置(Invisalign,Angel Aligner,Sparkなど)
マウスピース型矯正装置とは、透明のマウスピースを用いて行う歯列矯正の方法です。
患者様一人ひとりの歯並びに合ったオーダーメイドのマウスピースを1〜2週間おきに交換することで、徐々に歯並びを理想の状態へと近づけていきます。
マウスピースは透明のプラスチック素材でできているため、周囲に気づかれずに歯並びを整えたい方におすすめです。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは、ワイヤーとブラケットという矯正装置を歯の表面に取り付けて、歯を引っ張ることで歯並びを整える方法です。
他の歯列矯正の方法と比べて歯の移動がしやすく、比較的スピーディーに治療が進みますが、矯正装置が目立ってしまう点に注意しましょう。
ワイヤー矯正には、歯の表側に装置を装着する『表側矯正』と、歯の裏側に装着する『裏側矯正』の2種類があります。
矯正装置を目立たせたくない場合は裏側矯正がおすすめですが、表側矯正でも透明や白のブラケットを使用すればそれほど見た目に目立ちません。
まとめ
歯並びを治さない人は、清潔感がない、自己管理ができない、金銭的な余裕がないという印象を与えることがあります。
また、虫歯や歯周病、口臭など口腔内の健康を損なう原因となるだけでなく、頭痛や肩こりなど全身の健康や精神的なストレスにつながることもあるため、早めに矯正治療を受けるべきだといえるでしょう。
『青山表参道矯正歯科クリニック』では、矯正治療を専門とする歯科医師が、患者様一人ひとりに最適な治療をご提供いたします。
歯列矯正というと、痛みを伴うイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、できる限り痛みや負担の少ない方法をご提供するよう心がけております。
歯並びに関する疑問や不安がある方は、ぜひ一度『青山表参道矯正歯科クリニック』までご連絡ください。
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